SCALA
竣工 | 2015年5月 | 戸数 | オーナー住居+賃貸住居x5戸 |
---|---|---|---|
所在地 | 東京都文京区千駄木 | 構造 | 木造 SE構法 |
主用途 | 賃貸併用住宅 | 階数 | 3階 |
敷地面積 | 113m² | 施工 | 忠創建設株式会社 |
延べ面積 | 221m² | 撮影 | オフィスフォトエイト |
下町の風情が残る千駄木に建つ木造の賃貸併用住宅です。
長年暮らしてこられた庭付きの木造住宅が老朽化したため建替えとなり、ならば賃貸併用住宅にしたいとご相談がありました。
庭のある暮らしを残そうと、オーナー夫婦の住居は1階にしました。 リビング前には日当たりの良い庭を作り、道路からの視線は板塀で遮ることでプライバシー性と開放感の両方を高めています。
共用部分を最小限に抑えるため階段の踊り場に賃貸住戸の玄関ドアが直接面するようにして廊下を無くした結果、スキップフロアのような住戸同士が半層づつずれる形になりました。バルコニーの木製フェンスにもスキップ状にずれながら繋がっていく建物の形状が現れて特徴的な外観になっています。木製ルーバーの手すりは外からの視界をしっかりと遮りつつ、木独特のやわらかな印象を与えてくれます。外壁の黒い金属板との相性もとても良いです。
木造の共同住宅なので床の遮音性能には特に配慮しました。石膏ボードメーカーの遮音システムを採用し、天井にはダウンライトなどの穴を一切開けないなどのション性能を上げる工夫を凝らしています。実際に内部を歩いてみても木造特有のドンドンという低い振動音はほとんど感じないレベルを実感できています。
玄関
オーナーの玄関扉は賃貸部分とできる限り分離しています。戸建て住宅に近い感覚で住んでいただけるように。
外部階段
木造建物は共用階段を歩く音が室内に伝わりやすいです。
足音を少しでも吸収するよう階段には木を敷いています。
セランガンバツという耐候性の強い木材を使用しています。
玄関の位置
賃貸の玄関ドアができるだけ横に並ばないようにします。
居住者同士のプライバシー性が高まり、住みやすい環境になります。
壁面収納(オーナー住居)
真ん中にTVをはめ込んだ壁面収納はたっぷりの容量を確保しています。 扉が並ぶ壁面収納は堅い雰囲気になりがちなので飾り棚でバランスを取っています。
賃貸住居
26㎡の単身者用ワンルームですが、30~40代の女性をターゲットにしたのでしっかりと料理ができるよう対面式のシステムキッチンを入れています。